宮の杜




6、年中の主なお祭り


 「例祭」は「例大祭」ともいわれ、1年に1回(2回の場合もある)奉仕されます。
 神社の御鎮座・縁起・由緒・慣例に基づいて、昔から伝わる日が定められ、古来例祭日には厳粛な祭祀が行われており、いわゆる「ハレの日」として最も重要な祭典です。
 「祈年祭」は「としごいのまつり」であって、毎年2月17日全国の神社で行われるお祭りです。江戸時代の国学者賀茂真渕の「祝詞考」に「年とは五穀の中に専ら稲をいふ」とあり、稲種をまく春のはじめ、その年の穀物が再びよみがえって豊かに稔ることを祈願します。
 歴史的に見ると、祈年祭では、稲だけでなく五穀の豊穣・国家の安泰・皇室の弥栄・国民の幸福を祈る重大な祭儀であることがわかります。
 「新嘗祭」(にいなめさい・しんじょうさい)は毎年11月23日、やはり各神社で祭祀が行われます。「新嘗」の語は日本書紀に「天照御大神が新嘗を聞食す」と見え、その本来の意味は新穀を以て饗することとなります。五穀豊穣を祈願した2月17日の祈年祭に相対するお祭りで、この日宮中では新穀を天神地祇にすすめ、収穫を神恩に感謝するとともに天皇御自らも親しく召し上がります。なお、ご即位の年に天皇御自ら行われる新嘗祭を特に「大嘗祭」といいます。

九月

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