宮の杜




11、二拝二拍手一拝


***二拝(再拝)の意味***
 普通人間同志の挨拶は一度ぐらいですが、神様には重ねてもう一度頭を下げます。
***二拍手の意味***
 参詣している本人の意思を神様に伝える意味で、二度拍手音をたてます。感謝の気持ちが最高点に達したことを神様にお知らせする意味もあります。また、神様や天皇さまを前にして手には武器になるようなものを持ってはいません。とする意味などもあります。ご神霊に届くよう明確に拍手しましょう。
***一拝の意味***
 お祈りが終わり、そのしめくくり仕上げの作法となります。
 ところで、形式的に二拝二拍手一拝がほんとうの参拝作法なのでしょうか。神社や地方によっては一拝や四拍手のところもあります。明治以降二拝二拍手一拝が基準となり慣行されてきました。
 二拝二拍手後、ごく手短かに、世界平和・我が国の弥栄・郷土の繁栄・家族の安栄・交通安全・合格など心に思い(または小声で宣る)、終わって感謝を込めて一拝し退下するとよいでしょう。鈴緒(社前の鈴に緒がある)のある神社では、鈴を鳴らしてから二拝二拍手一拝するのもよいでしょう。また、お賽銭は一拝の前後がよいかと思います。お賽銭をあげるから願いを叶えてほしいというのはあまりよい気がしません。
 祭典の折は、祭の主旨等は「祝詞奏上」で明確ですが、心に感謝と誠の心をもって玉串を捧げ二拝二拍手一拝をおこないたいものです。
 あんまり、自分本位の勝手なお祈りだけでは神様もおきき届け下さるかどうか・・・



二月

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