宮の杜




15、御 幣 束 (1)


 御幣束は御幣・幣串ともいます。幣の字は織物のことを意味し、これを幣帛(へいはく)ともいいます。古語ではヌサ・ミテグラと訓みます。
 ヌサは神様に祈るために捧げる麻のことですが、いつしか神様に捧げる織物の総称となりました。
 ミテグラは「御手座」のことで手に物をのせて神様に奉る姿から、神様への捧げ物をいうようになりました。
 さて、「御幣束」は、「御幣」、ぬさ、にきて、ともいい、木片、竹片、木の板などの上部にヌサを取り付けたもので、大きさや形状にいろいろな種類があります。
 それを用途別に分類すると、
(1)神殿や御輿などに納めて、ご神体とし、また神殿の前に飾って神の表徴とするもの。
(2)地鎮祭などで神霊を招く場合のヒモロギとなるもの。
(3)大麻(祓麻=はらいぬさ)と称して切麻(きりぬさ)と共に罪・穢れを祓う修祓の用具とするもの。
(4)玉串のように拝む場合の捧げ物とするもの。
などがあげられます。
上記のうち、大麻(おおぬさ)は、現在では素木に白紙の紙垂をもってつくる例が多くなりました。
 地方によっては、お正月に御幣束を持って神社に参拝するところもあります。



六月

*宮の杜のもくじへ*

*↑* もくじ *↑*


ご意見、ご感想をお待ちしております。

[メールを送る]